» 2011 » 4月のブログ記事

更新のないままで、失礼いたしました。

3月11日の金曜日はのんびりした1日でした。
午前中はネイルに行って、午後は犬と代々木公園へ散歩へ。
戻ってきて、リビングにいるときに、地震が起きました。

我が家は低層マンションの2階&3階だったので、
家中にある本棚から本が飛び出し、本棚が倒れるくらいでした。
階段の前の本棚が倒れ、3階に上れませんでした。
3階にいなくてよかったです。。(右の写真は仕事部屋)

 

   

生まれて初めての地震にびっくりして、ソファの奥の奥に潜り込んでしまった犬に、
どうにかリードをつけ、余震におののきながら、ニュースに釘付けでした。
夜になると、電車が止まって帰れない人々がうちの近くの大通りを
もくもくと歩いて帰っていました。テレビとツイッターをじっと見ながら、
とりあえず、避難バッグを玄関において、その日は服を着たままリビングで
眠りました。

夜があけて、東北での深刻な被害が明らかになってきます。
どうしていいのかわからないままの週末。

犬は余震でご飯を食べなくなるし、とりあえず東京の郊外へ一時疎開することになりました。
仕事道具、本、着替えと食料を詰めて、車で福生のほうへ。
もう2年以上だれも住んでいなかったおうちにとりあえず、仕事道具をセット。
結局、ガソリンが普通に出回るまで、3週間の疎開でした。

地震直後から、海外の友人たちが心配して連絡をくれていたので、
メールやfacebookでこちらの、なんとか大丈夫な現状を伝えていました。
数人の友達からは「一刻も早く、東京を離れなさい!」という
ちょっぴりヒステリックなメールもありましたが、
「仕事に差し障りがなければ、ヨーロッパの、うちに泊まりにおいで。
リラックスできるよ」というやわらかい申し出があったりで本当に感謝でした。

15歳のときに長崎の我が家にホームステイしていた、
アメリカ人のアンジーという女の子は、
心配のあまり、25年ぶりに私を捜し当て、連絡をしてきてくれました。
そして「荷物全部まとめて、うちにおいで」と。。

まさか、と思うような人たちが連絡をしてきてくれたのは、
本当にうれしいことでした。

東京23区のほとんどは計画停電もなく、本当ならば渋谷に住んでいたほうが
楽だったかもしれませんが、疎開先では夜の計画停電もありました。
どんなに着込んでも寒くてパソコンを打つ指がかじかみます。
あまりの寒さに耐えきれず、必要もないのに、ガスを使って、
カレーを煮たりして暖を取りました。
まだ雪が降る3月、東北の避難所での寒さはどれほどだったことでしょう。

生まれて初めての停電。普通にあるものがない、という生活。
地震と津波という大災害と比べると小さいことでしたが、
私にとっては衝撃的な出来事でした。
でもとても貴重な体験でした。
「ない」ということを体験してはじめて、「あることがすごい」に気が付きます。

とはいえ、慣れない場所、慣れないおうちで、
なぜかちょうど締め切りもあったので、ずっとテーブルに座り続けた毎日。
この期間はいろいろ気が張っていたのですが、
週に一度、渋谷の家に帰ってくると、気が抜けて
涙がぽろぽろこぼれてばかりでした。

ちょうど桜が咲き始め、きれいな桜を見ても涙腺はゆるみ、
悲しいニュースはもちろん、いろんな国からの支援や救助隊のニュース、
地元の方や日本中の人の頑張りを見る度に、涙、涙でした。

ガソリン騒動も落ち着いて、とりあえず2週間ほどまえから
渋谷の生活に戻りました。
いろんなものが少しずつ前に進んでいます。

感受性やら思考やら行動が遅い私はまだもうちょっと
うるうるし、お仕事もなんとかギリギリでまわし、
これからどうしたらよいものか、
地震や津波や原発で起こったことに対してどうしたらよいか
まだぼんやりしていますが、
少しずつ、進みたいと思います。

いろいろとご迷惑をおかけしたり、心配をおかけした方々
すみません。そしてありがとうございます。

ギリシャ人のお友達から、私の好きなギリシャのお菓子「ハーヴァ」など
「ガンバレグッズ」が送られてきました。

20年来の友達ですが、Facebookは情報が漏れすぎていつか大変なことになると
言って、なぜかいつも電話派です。
「ギリシャは経済が破綻して大変なことになったけれど、
太陽と青い海はなくならないから、僕たちは大丈夫。
本当に大切なものが何なのか分かるようになったよ」と。


▲お菓子だけでなく、オリーブオイルやギリシャのお酒なども入ってます!

▲これが、「ハーヴァ」というアーモンドで作ったスイーツです。
これをかじりながら、またうるうるしてしまいます。

すっかり地震恐怖症になった犬ですが、少しだけ立ち直るのが早くなりました。
そして、ちょうど1歳になりました(わんぱくは変わりません)。

これからは、もう「今まで通り」ではありません。
でも、少しでもゆっくりでも「よい方向への、今までじゃないこれから」に
なるように、相変わらずのんびりと、頑張ってゆきたいと思います。

たくさんの、つらい思いをした方、している方と
一緒に進んでいけますように。