仕事なんですが、勢いづいてフランスの職人技を見る取材旅です。
今回はどちらかというと、お食事寄り。場所も中部からリヨンにかけてが中心です。
相変わらず、食にうといので、今回は少しでもお勉強しようとやる気満々で出発!
まずはリモージュという町の陶器メーカー「ベルナルド」です。
リモージュ焼きはドイツのマイセンに継ぐ歴史がある白磁器で、
星付レストランの多くがこの会社にオリジナルを作ってもらっているとか。
手作りの工程を見られるようになってて、かっこいいお兄さんが説明してくれます。

ベルナルドの工場見学
次はラギョールというナイフの工房です。
いろんなナイフがそろえてありますが、お肉を切るためのナイフは
やはり日本をはじめ一流のレストランで使われています。
切れ味がよいので、肉汁を出さずにいただけるからでしょうか。。
本当に部品ひとつひとつ、磨きもすべて手仕事でびっくりです。

独特のラインのナイフ~
6本セットで3万円とかなので、買えなくもないのですが
「家じゃステーキ食べないしな~」と冷静に考えます。。。
ふう、危ないところでした。
ラギョールのあるラギョール村近くには、洞爺湖のウィンザーホテルに
入っている「ミッシェル・ブラ」があります。
と、知ったふりをしてますが、名前まで知りませんでした。
すごい高いフレンチが入っているのは知ってましたが(汗)。
北海道を通り越して、本店に侵入です。

ミッシェル・ブラのエントランス
といいますか、すごく遠いです。どこから遠いかというと、たぶんどこからも遠い。
しかも町からも遠い、山の中にあるレストランで、親子何代もがレストランを
やっていて、そこが三ツ星で、世界中からここに食べにくるわけです。
みなさん、本当にすごいです。ドトールのホットドックばっかり食べててごめんなさい

食べるのがもったいない美しさ!
あとで気がついたんですが、130ユーロくらいのコース料理ですが、
お花とお野菜だけのコースでした。でも食べ甲斐たっぷり!
これだけの自然に囲まれているからこそ、ありえるお料理なんですね。ほ~
さすがに遠いのでホテルもあります。う~ん、泊まってみたい~!!
次はシャロレーというエリアへ。こちらはシャロレー牛とエスカルゴが
特産だそうです。

普通の人は12個食べるらしいです。
内陸で山に囲まれているので、不思議な感じがしますが、
エスカルゴだから、陸地にいるんですね(ちょっと微妙)。
その後、このお肉を食べるのです。ジューシーなシャロレー牛!

ジューシーです!
エスカルゴとステーキ、うれしいけど別々の日に食べたいですね。
もったいないお化けが出そうです。

この牛だと思われます
ちなみにシャロレー牛は白く、このエリアに入るとたくさん見かけます。
シャロレーの町も小さくて、かわいいです。自力だとどうやってたどりつけばいいか
想像もつきませんが……(涙)。
ここらで、すでに胃薬が手放せなくなってきていますが、続きます。
ヴァランスという町にも3代続く3つ星レストラン「PIC」があります。
3代目は女性シェフだとか。すごいなあ~。
さすがにお昼からコースをいただくのは厳しいので、隣のビストロでランチを
いただき、グランメゾンは見学だけさせていただきました~。

ビストロといえども、美しいランチ♪
そしてレストランのエントランスには今まで発行されたミシュランの本が全部!
戦争中に発行できなかったことがあるらしいですが、それ以外は全部あるとか。
思わず自分の生まれた年のミシュラン本を撮影しちゃいます。
ちなみに、フランスや美食家同士ではお誕生日などに、相手の生まれ年の
ミシュラン本を古本屋さんで探してプレゼントすることもあるとか。
いいですね~。歴史が感じられます。

1900年からのミシュラン本が並んでます!
グランメゾンの中はこんな感じ。スタイリッシュになっています。

PICの中
そして、いよいよ美食の都、リヨンへ~。
ローヌ川クルーズで着たつもりなのですが、そのときはどこに行ったか
いまいち覚えていません。。記憶力がないと、同じところを何度も楽しめます。

リヨンの町並み
ソーヌ川とローヌ川が交差するリヨンの市街地は世界遺産でもあります。
ノートルダム聖堂からの眺め~。ひざをカクカクさせながら登った記憶がありますが、
なんだか中途半端な記憶です。。。
旧市街にはアンリ2世とメディチ家のカトリーヌが結婚式を挙げた教会もあります。
イタリア料理を元にしたフランス料理の発展がここから始まったのか~と
今回はちょっとしみじみです。
この美食の都にも日本人の若いシェフががんばっているお店があったりして
日本もすごいなあと感心。

フォアグラのムース~。
リヨンの市場も見学。日本で言うデパ地下っぽいところですが、
専門店とレストランが入っています。リヨネーゼというサラミなども売ってます。

サラミだけでもこの品揃え
想像を超えた食と職。
軽く3キロくらい増えた体で帰国の途へ。しかし、よい取材になりました。
面でしか捉えていられなかったフランスも、地域ごとでいろんな表情が見え、
あまり得意でなかったフランスがぐっと身近になりました。
やっぱりフランス語、最低限は話せないとダメですね~
(と、結局最後はここに行き着くのでありました)。
栄養補給も完璧な夏休み~♪
(うちのたびくんがブログで、私もブログが滞っていると、意地悪を書いたので
がんばって、挽回してみました。超駆け足になりましたが)
これから、日常に戻ります~